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田舎でモンテッソーリ教育を受けさせたい~千里の道も一歩から~

子育ての本を読み漁るうちに出会ったのが「モンテッソーリ教育」

その考え方に感銘を受け「是非、わが子にもモンテッソーリ教育を受けさせたい!!」と意気込んだ矢先、

近所にモンテッソーリ教育を受けられる教育機関がない。という悲しい事実に直面しました。

モンテッソーリ教育との出会い

そもそもモンテッソーリ教育とはどのような教育法なのでしょうか? ちゃん(娘)が大好きなモンテッソーリ工作のワークには下記のように記載されていました。

モンテッソーリ教育は20世紀初頭にマリア・モンテッソーリによって考案された教育法です。「子どもは生まれながらに、自分自身を育て、教育する力が備わっている」と考えます。

 環境と関わりながら自分の力で発達し、学んでいく子どもの姿を理解して適切に援助することで、自立した人間に育ちます。今では110以上の国で実践され、幼少期にモンテッソーリ教育を受けた、世界で活躍する著名人が数多くいます。

Gakeken 監修:日本モンテッソーリ教育綜合研究所モンテッソーリ知育工作ワークより抜粋

 子どもがやりたい!と思うこと(「敏感期」に適した教具や用具)を心ゆくまで取り組んでもらう(「集中現象」を繰り返してゆく)ことでで子供のやる気スイッチがONになり(自発性を促し)、自立した人間に育てることができる。

なんて素晴らしい教育方法なんだ!というのが私の率直な感想です。

 子供がトイレットペーパーをひたすら引っ張り出し続けるのも、米びつのコメをばらまくのも、机の上にわざとお茶をこぼしてみるのにも、すべて理由がある。これらの行動は子どもの発達への強い要求(=できるようになりたい!という気持ち)のあらわれであり、(思う存分引っ張る、ばらまく、こぼすなどの動作ができる)環境を与えてあげることで、子どもは自ら学んでいく。そう考えると、子どものなんでやね~んとツッコミを入れたくなる行動も許容ができるようになりました。そして、もっとモンテッソーリ教育を知りたい!モンテッソーリ教育を受けさせたい!という思いに駆られるようになったのでした。

モンテッソーリ教育を受けるには

子どもにモンテッソーリ教育を受けさせる方法は大きく3つあります。

  • モンテッソーリ園へ入れる
  • モンテッソーリ幼児教室へ入れる
  • おうちモンテッソーリに取り組む

我が家は共働き家庭のため、モンテッソーリ園へ入れるという選択肢はありません。ですので、まずは幼児教室を探すことになりました。ですが調べてみてびっくり。幼児教室は東京・大阪・名古屋などの都心部に限られています。私の住む地方の片田舎に教室はありませんでした。

モンテッソーリ教育は自宅で実践可能か?

近隣にモンテッソーリを受けられる教室はない。それでも、どうしてもモンテッソーリ教育を受けさせたい。そうなると最後の手段は「自宅でモンテッソーリ教育を行う」です。

モンテッソーリ教育では、子どもに適切な「環境」を与え、それへのかかわり方を伝え(提示)、子どもは自ら取り組むことで「集中現象」が起き、それを繰り返すことで、子どもの自発的活動を促していことができると考えられています。

「環境」とは、子どもをしっかりと観察し、その興味や関心の方向に合わせて、適切な教具や用具を準備してあげること。

「集中現象」とは、活動に没頭している姿をさし、子どもが自発的な活動をくりかえし行っているときにあらわれる様子のこと。例えば口をとんがらせて黙々と紐通しをしている子供の姿を思い浮かべてください。話しかけても聞こえているのか聞こえていないのか、ただただ通す、通す、通す…そして最後までできたら満面の笑みで「できた!」と言ってくる。これです!

それならば、なんとか自宅でもできるのではないか?そのように考え、我が家では自宅にてモンテッソーリ教育に取り組もうと決めたのでした。

田舎でモンテッソーリ教育に取り組む 0~3歳

我が家では上記の分野のうち自宅でも取り組みやすい「日常生活の練習」分野から取り組んもうと動き出しました。「日常生活の練習」は「着替え」や「靴を履く」などつい手を貸してしまいそうなタスクのことです。(教具を買う余裕はありませんでしたので買わず、モンテッソーリの心得を肝に銘じて子どもと接することにしました)

子供の「自分でやりたい!」という気持ちを大事にしながら、自分できるようになるまで

待つ(見守る)、まつ、まつ、まツ…!!!共働きの我が家。時間が無いので苛立ちの連続。

自宅でのモンテッソーリ教育、前途多難です。

田舎でモンテッソーリ教育に取り組む 3~6歳

3歳くらいになり、意識が芽生えた子どもたちに対して、モンテッソーリは以下の5つの分野を設定しています。

  1. 日常生活の練習(運動の敏感期)
  2. 感覚教育(感覚の敏感期)
  3. 言語教育(話ことばの敏感期 書きことばの敏感期)※知的教育分野
  4. 算数教育(数の敏感期)※知的教育分野
  5. 文化教育(文化の敏感期)※知的教育分野

娘が4歳になり、そろそろ本腰で勉強し、知的教育分野への取り組みスタートさせなければ、と思っています。

知れば知るほど奥が深いモンテッソーリ教育

ゆるっと始まった、ホームモンテッソーリ。

娘は4歳、大好きな工作に対しては、びっくりするほどの集中力を発揮する子どもに育っています。

モンテッソーリ関連の書籍を読み進めるうちに、自立した子供を育てるために大切なことは、「モンテッソーリ園に入れる」こととよりも「親の子供へのふるまい方」をよく考えて行動していくことなのかな、とも思うようになりました。