「やっててよかった公文式」でおなじみのくもん。この度、ワーク大好き娘(4歳)を無料体験へ参加させました。が、危なくワーク嫌いになりかける事態に陥りました。(くもんは良い塾と考えていますので、今後も機会を見て子どもを公文に通わせたいと思っています。)
今回の件を通じて気づいた、くもんの無料体験を受ける際の注意点をお伝えします。
私と公文
公文は私自身小学生低学年のときに国語と算数でお世話になり、くもんのおかげで本を読むことが好きになり、学習習慣が身についたと思っています。
そのため、子どもにはくもんをやらせたいと、ずっと考えていいました。
無料体験の受講を決めた理由
そんな折、くもん無料体験の新聞広告が入ってきました。娘は4月より年中。Z会のワークが大好きです。息子はもうすぐ3歳。こちらの言っていることは理解できます。ということで、息子には少し早いかもしれませんが、娘にはちょうど良い機会かと思い2週間の無料体験を受講させることに決めました。
無料体験時の子供の様子
各教室により雰囲気や進め方は異なると思いますので、あくまでも「我が家の事例」をご紹介します。
娘(4歳3か月)の例
- 教室での様子
初回の授業。はじめはノリノリ。徐々に問題の意図が分かるようになり、ますますノリノリ。運筆、国語、算数に続き英語あたりで集中力が切れてきて椅子から離脱し終了。
自宅学習をはさみ2回目の授業。難しい問題になったとたん、やる気を喪失。ぐずりだす。遊びだす。
- 自宅での様子
最初の教室での授業以降、できるだけ毎日、各教科2枚ずつプリントをさせるようにしました。運筆のプリントは「はみ出さずに書ける」ことが嬉しいようでした。ひらがなのプリントも「読める」ことが楽しいようでどんどん取り組んでいました。しかし、算数は4以降の数字のプリントは(数を数えるだけのものですが)はじめから拒否。英語は、違うページをやりたがりなかなか進められませんでした。
くもんは国語だけ通わせようかな~なんて思いながら毎日のプリント学習を進めていうちに娘の反応が徐々に変わっていきました。プリント学習に対し、「いやだ」「難しい」「やらな~い」といった反応を見せるようになってしまいました。
息子(2歳9か月)の例
- 教室での様子
運筆(直線を引く)はびっくりするくらいサクサク取り組んでいました。国語・算数・英語ともに集中して座っており、これはいけるのでは!?と期待しました。が!2回目では、教室の雰囲気(子どもたちがたくさん)にびっくりしてしまったのか、プリントが嫌いになってしまったのか、泣き叫んで帰りたがり、お話になりませんの状態でした。
- 自宅での様子
「座って学ぶ」学習スタイルが身についていない息子。思うようにプリント学習が進みません。気が向いてそうなタイミングを狙って、単元を絞りプリントをさせました。しかし、同じような内容に飽きてしまったのか、2・3日するとやりたがらないようになってしまいました。
幼児に無料体験をさせる上で気をつけたいポイント
今回のくもん無料体験を通じて感じた、くもんをはじめる際の注意点は下記になります。
- 科目を欲張りすぎない
- やさしすぎる問題を解かせる
- 無理強いしない
- あらかじめ、学習の習慣をつけておく
科目を欲張りすぎない
今回、お得だからと国語・算数・英語の3科目を選びましたが失敗でした。幼児の場合、「運筆」のプリントがありますので、4種類のプリントに取り組むことになります。すると自宅で学習をさせる際、1回あたりの分量が多くなってしまいます。はじめの科目はサクサク解けても、2科目、3科目と進めていくうちに集中力は切れ「もうやめる~」と言い出します。幼児の集中できる時間は短いということを念頭に置くべきでした。「無料」という言葉に踊らされず、1科目(子供が得意な科目)だけ受講すると良いと思います。
やさしすぎる問題を解かせる
無料体験では、はじめに簡単なテストを行い、その子に見合ったプリントから学習をスタートさせます。4歳の娘はがんばったら(集中して取り組めば)解けるレベルのプリントからスタートすることになりました。しかし、次第に自分のプリントに取り組むのを嫌がり、逆に、弟のプリント(2歳向けで簡単なもの)をしたいと言うようになりました。
娘は難しい問題にがんばって取り組むことを強要されすぎて、プリント学習が嫌になってしまったようでした。親としては「勉強」=「楽しい」と思ってほしいという思いがあります。難しい問題への挑戦も必要ですが、慣れるまでは、びっくりするくらい簡単な問題をたくさんさせてまずは「楽しい」と思ってもらうほうが良かったな、と感じました。
無理強いしない
こどもですもの、プリント学習をやりたいとき、やりたくないときがあります。とは思いながらも、毎日プリントやらないと!と焦って子どもに1日のうちに何度も「プリントやろっか~」とアプローチを繰り返しました。結果、自発的に「やりたい」とは言いませんし、「プリントは嫌だ」と言うようになってしまいました。こどもの自主性に任せてプリントを進めるべきだったと後悔しました。
あらかじめ、学習の習慣をつけておく
くもんでは宿題が出ます。1日のうちどこかに時間を確保してプリント学習をしなければなりません。これが大変でした。学習の習慣(ルーティーン)がついていなかったからです。娘はワークが好きで取り組んでいましたが、毎日ではありませんでした。帰宅してからは、気の向くまま、玩具で遊ぶ日もあれば、工作をする日もあったのです。くもんのプリントを「やらされ仕事」にしないために、まずは机上学習の習慣をつけておくべきだったと感じました。
おわりに ~今後の取り組み~
教室に行き、4種類のプリントをぶっ通しで30分間、椅子に座って解き続ける。学習習慣のない娘と息子には、ハードルがかなり高かったようです。ワークが好きだから、という理由でくもんを体験させましたが、早すぎました。先生は最初はみんな同じような様子ですよと言ってくださいましたが、勉強を嫌いになっては元も子もありません。我が家ではくもんへの入会は一旦諦めることにしました。そして現在は、娘がワークを嫌がりはじめてしまったので、ひらがなや数について「遊びながら学ぶ」方法を模索中です。今後、ゆるっと取り組んできたワークを徐々に習慣化してから、リベンジ(くもんに入会)する予定です。